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パーソナルトレーナー資格NSCA-CPTの受験資格や勉強法・テスト試験対策方法を徹底解説!

こんにちは!フィットネスジャンキーです!

パーソナルトレーナー関連の資格で最も認知度の高い資格といえば、おそらく『NSCA-CPT』がその一つに該当するのではないかと思います。

このNSCAとは【National Strength & Conditioning Assocation】(全米ストレングス&コンディショニング協会)のことであり、CPTとは【Certified Personal Trainer】の頭文字を取ったものになります。

つまり日本語に直訳すると『全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー』ということですね。

NSCAが発足されたのは1978年。現在では52カ国で33,000人以上の会員を誇り、歴史的にも会員数的にも権威のある団体の一つといえるでしょう。

トレーナーやインストラクター界隈というのは、とにかく資格の多い業界で、「これ資格ビジネスってやつじゃない?」と邪推してしまいたくなることも多々ありますが(笑)

NSCAであれば、トレーナーやジム関係に勤めている人のほとんどがおそらく知っている資格になりますよね。

NSCA-CPTの資格を取ろうとする方には、

これからトレーナーへ転職活動をする上での武器にしたい

すでにトレーナーとして働いていて、基礎的な知識をしっかり勉強したい

という方などが多いのではないかと思います。

私もこの資格は取得しているので、今回はこのNSCA-CPTの資格取得に向けて私が実際に行った勉強方法、試験対策を紹介していくとともに、どのぐらい勉強すればよいのか?の目安などについても述べていきたいと思います!

まずは、NSCA-CPT試験の受験資格からみていきましょう。

NSCA-CPTの試験の受験資格

以下はNSCAのHPからの引用になります。

1.出願時に、満18歳以上で、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者。
出願時に、高等学校の卒業証明書、または学校教育法が定める4年制大学、短期大学もしくは専修学校の卒業証明書もしくは在学証明書、または高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定の合格証明書、または学位取得を証明する書類(学位授与証明書、修了証明書など)が必要。

2.出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。

3.出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること
出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していない場合は、受験日の1年後までに、有効なCPRおよびAEDの認定証のコピーを提出すること。

簡単に言うと、高卒以上の学歴(1番)、NSCA JAPANの会員であること(2番)、CPR/AEDの認定(3番)の3つが揃っていないといけませんよ、ということになりますね。

1番の学歴に関しては、高校を卒業していれば受けれますが、中卒の方の場合は高等学校卒業程度認定試験(大検)に合格する必要があります。

2番のNSCA JAPAN会員には、年会費が12,960円かかりますが、誰でもNSCAのHPから入会が可能です。

3番のCPR/AEDの認定とはCPRは『心肺蘇生法』を指していて、AEDとは『自動体外助細動器』のことを指します。

どちらも、クライアントが万が一心肺停止におちいった時に緊急処置をおこなうための必要不可欠な知識になります。

こちらは消防本部が『普通救命講習』というものを行っていて、そちらを受講することでその日のうちに認定証がもらえます。

時間は3時間、料金は地域によって異なりますが大体1,000~2,000円ほどです。

では受験資格の確認を終えたところで、次は実際に出題される試験問題の概要、合格点についてみていきましょう!

NSCA-CPTの試験問題の内容、そして合格点は?

NSCA-CPTの試験の出題は以下のようになっています。

■試験項目

1. クライアントの面接/評価 35問

2. プログラムデザイン 43問

3. エクササイズテクニック 43問

4. 安全性、緊急時対応、法的問題 19問

5. ノンスコアード問題 15問

※ノンスコアード問題とは、NSCAが問題内容を随時刷新していくために、試験的に導入している問題であり、正解や不正解の判定がつかない問題になります。

合計155問(点数がつかないノンスコアード問題が15問なので、実質140問)

NSCAのHPを見てみると、テストの合格ラインはScaled Score(スケールド・スコア)70とされていますね。

スケールドスコア…何だかややこしい基準ですが…

要は、NSCA-CPTは試験毎に出される問題が異なり、難易度もそれにより若干の上下があるため、そのテストごとに何点以上取れば合格というラインも変わってくるので、具体的に「○点取れば合格」という数値も明かされていないんですね。

テストを受けてその合否とともに、そのテストでの合格点ラインも発表されるのですが、私が受けたNSCA-CPTのテストでは、140問中(ノンスコアード問題は含めず)正答数93点が合格点のラインでした。

NSCA-CPTの試験を受けた他の方もググって探してみると、正答数93点が合格点ラインだったと述べている方が他に二人いたので、試験を受ける方はこの辺りの点数を基準として参考にしてみるとよいかと思います。

では、テストの対策法、勉強方法などを述べていきますね!

NSCA-CPTの勉強方法、テスト試験対策

小難しい面倒な章は飛ばして後回しにする

NSCA-CPTの試験は、『NSCA-CPTパーソナルトレーナーのための基礎知識 第2版』という教本から出題されるため、この本を読み進めていくのが基本的な学習方法になります。

 

NSCA パーソナルトレーナーのための基礎知識

この教本は全25章で構成され、ページ数にすると700ページ以上あるので、最後まで高い集中力とモチベーションを保って読み進めていくのはなかなかに大変なことです。

しかし1〜25章は全てテストの出題範囲ではあるので、どこかの章を飛ばしたり読まなかったりというわけにはいかずで、どうしても読破はしておく必要があります。

この1〜25章を挫折せず、最後まで読み切るのがNSCA-CPTの試験勉強をする上での第一関門となるわけですが、そのモチベーションを保って挫折せず全て読み切るためのポイントとしては、『難しい章をあらかじめ認識しておく』ことかなと個人的に思います。

難しい章だと読み進めるのにも時間がかかりますし、頭にもなかなか入っていきにくく、勉強するモチベーションさえも削られかねないので笑

そういった章は後回しにして先に他の章を読んでしまった方のがスムーズに勉強が進められるかなと思います。

難しい章以外の、他の全ての章を読み進めている状態まで来れれば、「せっかくここまで読み進めたし、残りはわずかだから頑張ろう」という気にもなれますしね。

僕も最初にNSCA-CPTの教本を読み進めて行った時は、章の途中まで読んで「ちょっとこの章は難しそうだな…」と思ったらその章を飛ばして読み進めることで、勉強のモチベーションを保つことができたので、個人的にこのやり方はおすすめできます。

では1〜25章の中で、どの章が比較的難しいと言えるのでしょうか?

個人的には、1〜4章は結構頭に入れるのが難しい章かなと思います。

1章 筋系、神経系、骨格系の構造と機能

2章 心肺系とガス交換

3章 生体エネルギー機構

4章 バイオメカニクス

の部分ですね。

特に1〜3章の部分は人体の構造や生理機能、作用で沢山の名称が出てくるので大変ですし、何より勉強してて面白みがないですw

4章は物理などの授業を得意としていた人などにとっては難しくないかもしれないので、ここは意見の分かれるところかもしれません。

後は11章の「体力テスト法と評価基準」、22章の「脊髄損傷、多発性硬化症、てんかん、脳性麻痺患者について」という章も先述した1〜3章ほどではないですが、ちょっと他の章と比べて覚えるのが大変かなと個人的には思います。

これらの章は飛ばしたからといって、他の章を読み進めることに差し支えは出てこないので、読んでみて「何か頭に入ってこないな…」と感じたら飛ばして後回しにしてしまっていいと思います。

セミナー動画で勉強する

NSCA JAPANは年に2回ほど、受験対策用のセミナーを開催しています。

以前は、直接足を運ぶ以外に受験対策セミナーを受ける術はありませんでしたが、現在ではNSCA JAPAN会員に入会することで過去のセミナー動画を購入して視聴することが可能となっています。

(過去開催のセミナー動画ではありますが、出題される範囲は同じなので、おそらく内容的には似たものを行なっていると思います)

この動画は5〜10分程度の途中までですが、YouTubeでも何本か観ることができます。

NSCA-CPT 解剖生理学

NSCA-CPT栄養学

上の動画を観るとわかるように、セミナーにて出題された問題に対して、先生が説明を交えながら答えていくという形式の授業になり、一つの動画につき一つの章を勉強していく内容になっています。

この試験対策用の動画は全部で9本あり、一つの動画につき60分〜100分程度のものになります。

動画一本につき、1,620〜2,190円とちょっと費用はかかりますが、自分が苦手だと感じる章や頭に入ってこない章があれば、こちらの動画を購入して勉強するのも良いかと思います。

動画はNSCA JAPAN入会後、HPのマイページから購入することができます。

NSCA発刊の問題集は受験対策の必須アイテム!

NSCA-CPTは受験を受けるための費用として、

NSCA JAPANへの会員入会費用:12,960円
試験費用:45,200円
教本の費用:12,900円

合計:71,060円

と結構な費用がかかり(それでも他の有名資格のNESTAやJATIと比べると安いですが)、これ以上の出費を受験にかけたくないとも思ってしまう方も多いかもしれませんが、NSCAが発刊している問題集は絶対に買っておいた方がいいと思います。

どのような問題が出てくるのか?という具体的なイメージが掴めますし、1つ1つの問題の答えが教本のどのページ、どの段落に載っているかが記述されているので、復習をする上で非常に重宝できるからです。

こちらも10,800円(NSCA会員価格:9,720円)と決して安くはないですが、試験を受けるのであればマストアイテムと言えるのではないかと思います。

こちらもNSCAのHPから購入することができます。

どれぐらい勉強すれば試験に合格できる?

大体の目安として、『一体どれぐらい勉強すればNSCA-CPTの試験に合格できるか?』というのも気になりますよね。

これは本当に個人によると思うので何とも言えないところですが、あくまで一例として私がどのぐらい勉強したか?という例を挙げさせて頂きますね。

1. まず教本の全ての章を読む。


2. 問題集を解く。


3. 問題集で間違えた部分を、教本を見て復習。


4. 教本の全ての章をもう一周読み直す。


5. また問題集を解く。


6. 間違えた部分を復習&不安要素のある章を何回か読み直す。

ざっくりにはなってしまいますが、大体上記のような感じで勉強していたと思います。

教本の全ての章を2周読み、少し不安のある章はさらに繰り返し何回か読む、そして問題集も解くといった感じですね。

教本の中に出てくる沢山の図や表は、本当は全て目を通した方が良いと思いますが、私は結構横着なので見たり見なかったり…でしたね笑

後は、先述した試験対策動画も1つ購入したりしていました。

勉強の終盤の方では、問題集も1,2問間違えるくらいでほぼ全問正解することができるようになったので、自分のタイミングで試験を申し込んで受けに行きました。

期間的には大体2ヶ月~2ヶ月半ぐらいだったと思います。

トレーナー未経験の方であれば、もう少し時間を要するかもしれませんね。

NSCAの公式HPでも、経験者や未経験者などに分けて、それぞれ勉強にかかる時間の目安を紹介しているページがあります。

先述したように、「どれぐらい勉強すれば」というのは個人によって大きく異なり、一概には言えないので、あくまで一つの例として参考にして頂ければなと思います!

テストは想定していたよりも難しく感じるけど冷静に

実際にNSCA-CPTのテストを受けると、想定していたよりも難しく感じるのではないかと思います。

先述したように、出題範囲とは関係ないノンスコアード問題も15問紛れているからですね。(テストにはノンスコアード問題とは記述されておらず)

また問題集では、以下のように、

1.クライアントに対する面談と評価

2.プログラムプランニング

3.エクササイズテクニック

4.安全性、緊急時の手順、および法的諸問題

の項目ごとに、順番で問題が出されていますが、実際のテストでは順番は関係なくバラバラで出てくるので問題集を解いている時よりも少し難しく感じるかと思います。

テストでは落ち着いて、自信がない問題などは一旦保留しておいて確実にわかる問題を解いていきましょう。

テスト時間は3時間あるので、結構じっくりめに考えても時間は十分にあります。

NSCA-CPT試験に落ちてしまうと…

NSCA-CPT試験は、一度落ちるとまた手続きをして試験の費用を払わなければいけません。

しかも、落ちた日から90日間は再試験を受けることができないので、できれば一発で試験を合格したいところですよね!

これから勉強する方や、いま勉強中の方も今回の記事を参考にしてみて下さい!

また、トレーナー関係の仕事が未経験で、トレーナーの仕事を経験しつつNSCA-CPTの資格取得を目指したいという方は、ASPトレーナースクールというパーソナルトレーナー養成スクールもおすすめできます。

こちらはNSCA-CPTの受験対策を授業で行っていて、これまでの生徒の合格率は100%、またスクール卒業後は実際にお客さんにパーソナルトレーナーとして職務に付かせてくれる(お給料も発生)インターン制度も行われている養成スクールになります。

ASPトレーナースクールの体験に行ってきた口コミ感想!料金や授業内容など徹底解説』という記事にて、そちらを詳しく解説しているのでよろしければそちらもご覧になってみて下さい!

フィットネスジャンキーでした!