こんにちは!フィットネスジャンキーです!
筋トレをしている全ての人の目的が筋肉を増やしたいという訳ではないと思います。
中には現状の筋肉量、体脂肪量を維持しながら、外見の若さを保つためにも続けているという方も多いのではないでしょうか?
少し極端な例ではありますが、実際にほぼ毎日のように筋トレを行うボディビルダーの方などをよくみると、筋肉だけではなく顔自体も実年齢よりかなり若くみえるという方は多いです。
また、フィットネスの業界に勤めている方などはわかるかと思いますが、日頃から指導だけでなく、自分のトレーニングもよく行っているトレーナーやインストラクターの人はとても若々しい人が多く、年齢を初めて聞いた時にビックリするというのは結構よくある話しですよね。
このようにわざわざ例を言わずとも、筋トレなどの運動が、美容やアンチエイジングになにがしか関係しているだろうということは、何となくわかっているという方も多いかと思います。
では実際に筋トレなどの運動は、どのような作用をもって美容や美肌、アンチエイジングの効果をもたらしてくれているのでしょうか?
今回の記事ではそちらを説明してみたいと思います!
筋トレに美容・美肌などのアンチエイジング効果がある理由
筋トレのように筋肉に大きく負荷をかけるような運動は、脳の下垂体という部分から分泌される『成長ホルモン』という物質の分泌を高める効果があるということは、以前の記事でも何回か言及したことがあるかと思います。
筋トレに美容や美肌、アンチエイジング効果があるのは、この成長ホルモンと『インスリン様成長因子』(別名IGF-1)というホルモンが1つの要素として大きく関連しています。
このインスリン様成長因子(IGF-1)は、インスリンと名前が似ていて構造も似ているのですが、人間の体に及ぼす生理作用はまた別物になります。
インスリン様成長因子(IGF-1)は、成長ホルモンの働きにより主に肝臓から分泌されるホルモンですが、筋肉細胞からも分泌される物質で、その後血流に乗って全身に運ばれていき【筋肉、骨、肝臓、腎臓、肺、神経、肌】などの細胞の増殖、細胞の成長を促進させるという役割があります。
生きていく過程で、何らかの原因で傷付いてしまった身体中のあらゆる細胞は、ネグローシス(壊死)やアポトーシス(枯死)をして、その後マクロファージというお掃除細胞によって処理され消えていき、インスリン様成長因子などの様々な物質によって新たな細胞が増えたり育ったりすることで細胞は入れ替わり、健康な体は維持されていくので、やはりこのインスリン様成長因子も人間の体にとってなくてはならないものと言えるでしょう。
ではこのインスリン様成長因子(IGF-1)は、肌の細胞にどのように働きかけることで、美容や美肌、アンチエイジングに影響してくるのでしょうか?
インスリン様成長因子(IGF-1)が真皮にある『繊維芽細胞』を活性化する
インスリン様成長因子は、肌の真皮にある『繊維芽細胞』という物質を活性化させることで、美肌やアンチエイジングに貢献します。
ちなみに真皮とは、表皮の下にある皮膚の本丸的な部分のことです。表皮の厚さは0.2mmなのに対し、真皮は1.8mmと肌の90%を占めているんですね。
この真皮内に繊維芽細胞はあるのですが、繊維芽細胞はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を新たに産生し、古くなったコラーゲンやエラスチンを分解しているので、肌のハリや弾力、ツヤや保湿性をつくる上でこの繊維芽細胞が活性化しているということは美容や美肌、アンチエイジングにとって非常に重要なファクターと言えるでしょう。
(※上の図で赤丸をしてあるFibroblastというのは、日本語で繊維芽細胞の意味。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸がしっかり作り出されている左の肌と、それらが作り出されていない右の肌が比較されている)
実際に美容クリニックなどでも、アンチエイジング療法として、成長ホルモンを注射で投与するサービスを行っているところもあります。
インスリン様成長因子は、成長ホルモンの働きによって分泌されるので、投与して成長ホルモンの体内の量が増えればそれに比例してインスリン様成長因子の分泌も高まるということです。
CMや広告などでよく目にすることの多い、大手美容クリニックの湘南美容クリニックなども2016年5月から成長ホルモンの注射による投与を取り入れているようですね。
ただ、美容クリニックなどで成長ホルモンを注射してもらうのは、やはり多額の費用が掛かってしまいますし、できれば日々の生活習慣の中から分泌を高めるようにしていきたいところですよね。
成長ホルモンの分泌が特に高くなる筋トレの強度は?
冒頭で述べているように、というか今回のテーマ自体がそれですが、成長ホルモンは筋肉に大きく負荷をかける運動…つまり筋トレなどの無酸素運動でも分泌を高めることができます。
そしてその筋トレの中でも特に分泌が高くなる強度は、大体1RM(全力で一回だけマシンやフリーウエイトの重りを持ち上げられる重さを1RMと言う)の70%から75%の重さ設定で、それを約10回×2~3セット行うと多く分泌されると言われています。
ベンチプレスで言えば、60kgを1回だけ挙げられるとしたら、45kg辺りの重量で約10回辺りを×2~3セットほどおこなう重量ということですね。
以前の記事『成長ホルモンの働きと効果的に分泌する方法』では、成長ホルモンを多く分泌するための食事や生活なども述べているので、そちらの記事も参考にしてみて下さい!
それではフィットネスジャンキーでした!